多摩境内科クリニックの福富院長が出したYou Tube動画が凄い勢いで再生数を伸ばし、ツイッターやSNSなどで拡散されているのが話題となっています。
この動画では「新型コロナウイルスが治った後に再感染すると死亡する」との発言をされています。
その原因は「抗体依存性感染増強現象(ADE)」だと話されています。
この多摩境内科クリニック福富充院長の動画をネット上のコメントなども交えてまとめてみました。
新型コロナウイルスの再感染は致死的!?
新型コロナウイルスの再感染は、現時点では日本では大阪のバスガイドさんのみ(再感染かウイルスが体内に残っていた可能性もある)ですが、中国では治ったあとに再感染した方がいるとの報告がされています。
この再感染については当初、様々なメディアで専門家が「短期間の再感染は考えられない」と言っていましたが、再感染が出てしまいました。
今回の「新型コロナウイルスの再感染は致死的」と話されている多摩境内科クリニック福富充院長ですが、この話に関しては事実なのかどうかは定かではありません。
というのも、まだそのような情報が出ておらず、引用論文が明示されていないため、信憑性が薄いです。
ネットでの声は、
Googleでの病院の評価が1.7と凄まじく低評価の多摩境内科クリニックの福富充院長、新型コロナについてガセを動画でばらまき、専門家の岩田教授に否定されるの巻。
院長、まさに老害。
こういう方は医者を即刻辞めていただきたい。
utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter— 鏡裕之@2月29日、『高1ですが異世界で城主はじめました17』発売! (@boin_master) 2020年3月1日
多摩境クリニック福富充院長の新型コロナの動画見たが根拠のないことペラペラ喋ってるんだなwwこういうのそのままで良いの?
町田目立ちすぎだぞ😂😂— KAKINOMETAL@幕張1/25,26超余韻IDZ😭 (@sk_kakki) 2020年2月29日
とあり、デマを拡散するのは良くないとの声がありました。
ただし、現在ではツイッターではそこまで大きな話題になっているようには見えず、ユーチューブとニコニコ動画での再生回数が合計で10万再生されています。
BuzzFeedでは動画のツイートが2500回以上リツイートされていると書かれていますので、今後も拡散される可能性があります。
ちなみに福富充院長は生物化学兵器説は否定的な考え方を、ユーチューブの動画で公開されていました。
抗体依存性感染増強現象(ADE)で死亡する?
新型コロナウイルスの再感染で死亡する理由について、多摩境内科クリニック福富充院長は「抗体依存性感染増強現象(ADE)」が原因であると説明されています。
抗体依存性感染増強とはウィキペディアでは、
抗体依存性増強(ADE)は、非中和抗ウイルスタンパク質がウイルスの宿主 細胞への侵入を促進し、細胞の感染性を高める場合に起こります。一部の細胞には、ウイルスが侵入するために使用する通常の受容体が表面にありません。抗ウイルスタンパク質(すなわち、抗体)は、これらの細胞の一部が細胞膜に持つ抗体Fc受容体に結合します。ウイルスは、抗体の反対側の抗原結合部位に結合します。ADEは実験室で培養された細胞では一般的ですが、以下を除いて生体内ではめったに起こりません。デング熱ウイルス。このウイルスは、このメカニズムを使用してヒトマクロファージに感染し、通常は軽度のウイルス感染を引き起こして生命を脅かすことができます。
というように書かれています。
この抗体依存性感染増強現象(ADE)についてのメカニズムを、福富充院長はHIVの考えを入れて紹介されています。
僕は医療について詳しくないので難しいことは省きますが、HIVは免疫不全が原因とされていますが、この新型肺炎も同じように免疫不全(ADE)をおこしているんだろうとまとめられています。
動画最後には
再感染を起こすとコロナウイルスを免疫がやっつけることができなくて、心不全を起こして突然死する
と語り、
風邪なんてもんじゃないです。本当に風邪のようなフリをしているだけですので。「ほかのウイルスと同じようなものですよ」って、それ騙しですので。みなさん絶対に、このウイルスには騙されないでください
と〆ています。
ただ、信憑性が薄く、どこのデータや論文を参考にされいるのかがわかりません。
再感染については色々と議論されており、国内では再感染には否定的です。
大阪のバスガイドさんに関しては、再感染なのか、それとも咽頭にウイルスが検出できるほど残っておらず、体内に残っていたウイルスが再燃したのか、で分かれています。
岩田健太郎教授は否定
BuzzFeed Japan Medicalの岩田健太郎教授(2月28日現在の情報を基の考え)は、否定的な意見でした。
文献を検索され、そのような事例がないこと。
また「2回感染した」事例はないそうで、1度も確認されていないと話されています。
先ほども書きましたが、大阪のバスガイドさんの話でも、再感染か再燃かで意見が分かれています。
岩田健太郎教授は再燃の可能性が高いと考えられており、まだ新型コロナウイルスが出て数ヶ月ですからね。
HIVとコロナについては「全く別物」と回答されており、似ても似つかないと言われています。
免疫不全があるという証拠も不十分だと一蹴。
詳しくはこちらに載せておきますので、詳しい情報はご自身でご確認ください。
>>「新型コロナウイルスの再感染は致死的」医師の動画を専門家が批判「信用しないで」
まとめ
今回の多摩境内科クリニック福富充院長がユーチューブでの動画は、すでに6万人以上の方が閲覧しています。
コメントでは否定的な意見よりも、肯定的な意見が多く見られ、政府があまり情報を公開しないことに不安を感じているのかもしれません。
正直、今のところガセやデマという可能性は否定できませんが、事実であればすごく怖いです!
とはいえ、冒頭でも書きましたが、どこの情報なのか引用論文が明示されていないため、断定して話されているのはどうかと思います。
医師ですからね。
仮定での話であればまだ良かったとは思うんですが、時期が時期だけに不安になる方が多いと思いますので、不適切かなとは思いました。
コメント